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洗脳支配ー日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて

[ 単行本(ソフトカバー) ]
洗脳支配ー日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて

・苫米地 英人
【ビジネス社】
発売日: 2008-02-21
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
洗脳支配ー日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて
苫米地 英人
カスタマー平均評価:  4
この人バカじゃないの?
まず題名が不適切。この内容ならば、「私の経済評論」とするべきだ。 それでもって、郵政民営化反対論をいろいろと述べている。 しかも偉そう。「頭のいい俺様が、お金を払った君たちにこっそりおしえてあげよう」 みたいな感じ。しかも内容といえば、数年前に国民的議論になった内容そのまんま。 ほかのレビューはこの本を絶賛しているが、何か裏の手が回ったとしか思えない。 本当につまらない本です。
点と線
GHQによるWGIP、明治維新以降日本に暗躍する欧米巨大ファンド、そこに関係する日本の薩長出身者達、 サブプライムローン問題からマネーサプライと預金悪玉説、日本の教育や消費、そしてインターネット上の仮想社会など、 日本人にかけられた”洗脳”というキーワードで綴られいます。 扱っているテーマ的にこのボリュームで十分説得力を持たせることは無理でしょうが、 様々な事実からこのような興味深いプロットを紡ぎ出す力量は流石に脱洗脳のプロだと思わせます。 特にテレビ脳になっている人にはお薦めです。
しかし、本当に預金をせずに金を買うべきなのか?
 説得力のある話が多いのですが、途中でちょっと「?」と感じます。 郵政民営化によって、ゆうちょ銀行がアメリカ国債を購入することになり、日本人の貯蓄が米国に(そして欧州の古くからの支配層の「人々」に)吸い上げられる、とか、そもそも明治維新のときの戊辰戦争の戦費はそのようなヨーロッパの名家から出ていて、そのころから日本(の「勝ち組」)はその支配を密かに受け続けているなどは、あまり考えたことのない視点であり、感心しました。  しかし、最終章に近づく中で、私たちがこのような秘かな支配を受けないための準備として「預貯金をしないこと。自己の消費をコントロールすること。お金を貯めたいのであれば、金の現物を買うこと。REITではなく現物資産としての不動産を購入することでしょう」「そして自らの付加価値は情報空間にどんどん生み出していき、けっしてドルや円などの通貨と交換しないことです」との言葉には首をひねらざるを得ません。  著者は、セカンドライフなどのような閉じたバーチャル空間とそこにおいて現実の通貨との兌換性を持たないバーチャル通貨(著者のいうところのベチユニット)が流通することに、支配者層の「人々」からの自由になる可能性を見ているようですが、私はむしろバーチャル空間に人々が逃げていくこと、現実における闘いを避けることこそ、支配者層の望むことではないかと感じているのですが……。
アジテーションの域をでない
読後、ドンキホーテになったような、何かと抗わなければならないような気持ちがしました。 変なアジに載せられてるんじゃないか?という疑問がつきまといます。 本書の冒頭で、著者自身、推測の域を出ないとしながら話を展開しているにも係わらず、途中から断定し始め、著者自身が本書で説明した手法を用いて、読者の情報の空白箇所に著者自らが洗脳を目的とした言葉を書きんでいるのでは?と感じました。 本書の内容は様々な事実を結びつけて1つのイメージを作り上げていて興味深いと思いますが、参考文献が書いてないので、本書で事実として扱っていることがどこまでが事実なのかは分からないところがあります。もちろん、事実として知っていることもありますが、だからといって、すべてを鵜呑みすることはできないですし。 色々書きましたが、すべてを鵜呑みにするのでなければ、世の中の仕組みを考えるきっかけにはいい本だと思います。
疑問に思うこと。
確かにそのとおりなんだよな、と納得させられる一冊。 ワインの味なんてわかるわけがないのに、高いから「うまい」と思い込んでいるだけ。「うまい」から高いわけではないのだ。 ワールドカップではスポーツブランドのシャツが売れるが、少し考えてみれば値段もべらぼうに高い。冷静に考えればただの布ですぜ。 会社の組織も宗教団体も狭いコミュニティーで社長、教祖を頂点に肩書きを競わされている。 すべてのイベントや価値観、常識は支配者側にとって本当にシステマティックによくできていることに気づく。 思い出してみれば受けてきた義務教育もフルメタルジャケットで行われていたような権威に従順に生きていくように洗脳されていた期間だったと思う。 いままで「欲しい」、「夢」と思っていたことはすべて支配者側に利益になるようにできていることに気づくと、すべてがむなしくなってくる気もします。 この本に出会えたことによって、洗脳を解くということは今までの自分の価値観、人生を否定することにもなりえます。 確かにつらくもあるのですが、それを受け入れてから、支配者の意思から抜け出た自分にとって本当の人生の幸せを真剣に考えるようになると思うのです。 苦いかもしれませんが、一読の価値はありますよ。

さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白

[ 単行本 ]
さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白

・高橋 洋一
【講談社】
発売日: 2008-03
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 品切れ中
さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白
高橋 洋一
カスタマー平均評価:  5
経済オンチな官僚の実態
本のタイトル、副題はマスマーケットを狙ったチープな感じがしてしまうが、内容は濃く、300ページ弱の本だが様々な問題が要点が整理されておりとても勉強になる。著者の考えは極めて論理的かつ明白で反論すべきところは全くと言っていいほどない。しかしその当たり前の考えを実行しようとすると官僚からの強烈な抵抗にあう。いかに財務省を初めとした官僚が浮世離れした存在かがこれでもかと言うくらいに描かれている。 著者は最近の政治論争を「小さな政府」志向と「大きな政府」志向のせめぎあいの観点で見るとわかりやすいと大きななフレームワークを提供してくれている。資本主義と社会主義のせめぎあいと言ってもよいと思うが、経産省の北畑事務次官のような話を聞いていると官僚は概して経済の仕組み自体を理解していないがために結果的に大きな政府志向になっていくのではと思えてくる。これも経済、数字に弱い法学部卒の学生ばかり採用している弊害だろう。そもそもなぜ官庁は法学部の人間をここまで採りたがるのか今でもずっと自分の中では謎である。国家の戦略的な部分を仮に官僚が決めるとしても(本来は選挙の洗礼をうけた政治家であるべきだが)、経済、経営を理解している人が決めるべきで法学専門の人には残りのテクニカルな部分をやらせればいいのにと単純に思ってしまう。 それにしてもこの本に書かれてあることは大新聞・テレビを見ているだけでは決して見えてこない。改めてマスコミの低レベルさ、官僚との癒着度合いにあきれてしまう。

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)

[ 新書 ]
日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)

・島田 裕巳
【幻冬舎】
発売日: 2007-11
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)
島田 裕巳
カスタマー平均評価:  4
新宗教の解説書(初級編)
作者の基準で選んだ日本の代表的な新宗教の解説書。個々の宗教が解ると言うより、個々の宗教の成り立ちを掻い摘んで紹介している書という理解が正しい。そこに不満を言っているわけではない。当然、新書という性格上、このくらいの表面が理解できるのであれば良書である。 そこからは興味のある宗教について各人で研究すればよいのである。 入門書と割り切れば良書である。
組織としての宗教団体の説明
名前だけなら聞いたことある、そんな宗教を紹介しており、身近に存在しながらも触れることもなかったそれらの宗教を理解するためには最適な書だといえるだろう。 書かれている内容は、主に教団の成り立ち、教組、活動などである。客観的に知識として理解するためならこれらだけでも十分かもしれないが、教団がどのような思想を持ち、どういう方向へ向かおうとしているのか、また信者がどういう人間で構成されているのかが見えてこない。会社などの一般の組織として見るならそれらの説明で十分かもしれないが、ここではあくまでも精神活動をしている宗教団体を対象にしている。教団がどのような思想をもち、信者は教団に何を求めて、また何に惹かれて入信したのか、精神活動の内容にはそれぞれの教団に特徴があるはずである。それがあれば、教団だけでなく入信した信者への理解も可能になると思う。 それを知るためには、もう少し精神活動の側面を深く掘り下げる必要があると思う。
良い
普通に生活していても、新宗教に入信している人が同じ職場にいたり、 宗教関連の広告などがポストに入っているなどして、新宗教との接点 というものは良くある。 こうした宗教についての知識は、なかなか身につけようがなく、なんと なく気持ちが悪い、何を考えているのか分からないといった感じで接し ていたように思う。そうした生活をしている中で、目に付いたのがこの 本のタイトルだ。本の中には私の周りにいる人たちが信仰している宗教の 名がある。どのような背景を持つ宗教団体なのか、興味本位から読んでみた。 感想としては、作者が特定の宗教をバッシングすることなく、それら宗教 団体の成り立ちを説明しており、数十万、数百万の信者を集めるのには、 それなりの魅力があるのだなあと思えるようになった。そうした点で、この 本は新宗教に属する人へのある程度の不信感を払拭してくれる一冊であると 思います。ただ、新聞とってくれや、選挙お願いっていうのには、今後も慣 れることはないと思いますが・・・。
さらっと
 代表的な10の宗教についてさらっと書かれていますが、よくある宗教事典のような概要ではなく著者の鋭い分析に基づいた奥深い内容となっています。  各宗派ごとに章を分けてはいますが必要に応じて他宗と比較してみたりと縦横無尽な構成で非常に参考になります。  新興宗教というと政権参加しているのは創価学会だけというイメージがありますがどの宗派も実は政権に絡んでおり政治家にとっては宗教団体=票数という構図もよくわかりました。著者独自のクールな書きっぷりで、陳腐な教義などに対してはきっぱり「おかしい」と断言されていて非常に冷静な文章だと感じました。
もう少し踏み込んでほしかった
本の帯には「新宗教には、なぜ巨大なカネが集まるのか?」 と書かれていたが、本書はこの答えを出していない。 かくいう私も“カネ”という部分に興味は無かったが、 「何故、何万人も信者がいるのか?」には、もう少し、 答えてほしかった。 もちろん、新書で10も取り上げているのだから厳しいのは分かるが、 いささか“会社概要”くらいになっている気がする。 個人的には10の団体の書き方を統一して、 ・何を拝んでいるの? ・どんな活動をしているの?(またはしていたの?) ・どんな魅力があるの?(信者にとって) に的を絞って、略歴は無くても良かった。 ざっと、どんな新宗教があるのかは、よく分かります。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

[ 文庫 ]
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

・戸部 良一 ・寺本 義也 ・鎌田 伸一 ・杉之尾 孝生 ・村井 友秀 ・野中 郁次郎
【中央公論社】
発売日: 1991-08
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 800 円(税込)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一
寺本 義也
鎌田 伸一
杉之尾 孝生
村井 友秀
野中 郁次郎
カスタマー平均評価:  4.5
反省させられます。
一時は栄華を極めた国家、企業等の様々な組織体であっても、いずれは衰退・没落していく運命にある。それが緩やか下り坂であるのか、唐突な墜落であるかの違いはあるものの。 本書は、自己変革に失敗し敗戦へ転がり落ちていく旧日本軍の事例をもとに、失敗していく組織体の冷静な分析を徹底している。 誰しも、「成功体験」を積み重ね、その中で成長していくものであるが、本書は「成功体験」に囚われることこそ、失敗への道であると説く。 まさしく失敗の本質を突いていて、だからこそ、ここまでのロングセラーになっているわけである。だが、わが身を振り返り、数少ない成功体験を自分の存在意義・精神的な拠り所としていることは否定できず、優良な書籍を読むことはできても、それを糧にすることがいかに困難であるのかを思い知らされる。 よい本過ぎるので、星1つ減。
優等生の作文みたい
 太平洋戦争の敗北を研究した書物と言うことになっている。しかし、ここに書いていることは、すでに語りつくされたことばかりである。もっと突っ込んだ別の視点からの、痛烈な反省にもとづくような、今後に役に立つ研究であるとは、おもえない。  ただの作文ではないか、というのが読後感である。太平洋戦争について書いた書物はぼうだいにある。日本軍の官僚的非能率について、無責任体制の原因はどこにあったのか等々、示唆に富む著述は多数ある。それらと比べてみれば、本書にはあたらしい発見はない。  今日の防衛省のお粗末振りを見ても、本気で研究したような結果が生きているとは、おもえないのである。史上最高価格にして最低性能といわれる戦闘機。自衛隊員は”ないよりマシンガン”を持たされているというではないか。自衛隊がイラクのサマーワで作った記念の灯篭、これは爆弾で吹っ飛んでしまったが、じつにくだらない。大丈夫か、と心配になる。
無意識のうちに陥りやすい失敗の本質を的確に洞察した名著
失敗の本質は、日本軍がなぜ負けたかについて戦略面と組織面の両方からアプローチし、 その洞察は現代の経営においても普遍性が高いとの評判を勝ち得ている名著である。 但し、全部で400ページを超える上に緻密に書かれているので、意外としっかり読み込めている人は意外と少ないのが現状である。 以下は、本の読み方について自分なりの知見を述べたい。 まずは、はしがきと文庫版あとがきを読んで著者のメッセージを把握するとよい。 次に、序章を読んで著者の狙いと本の構成を見ておくといいだろう。 いよいよ、第1章からは本題にはいる。 第1章から第3章の概要を記す。 第1章は、第二次世界大戦において日本軍のターニングポイントとなった6つの戦闘が書かれている。 それぞれ、戦闘の概要を記し、その上で、アナリシスという項目でなぜ負けたのかという分析がなされている。 第2章は、6つの失敗から抽出した洞察が書いてあり、第3章は洞察を元に失敗の教訓(今後どうしたらいいのかという指針)が書かれている。 第1章から第3章の読み方には2つアプローチがあると思う。 1つには、ケーススタディとなる6つの戦闘に関してあまり知識がない場合である。 この時は、第1章から順番に読んでいけばいいだろう。第2章、第3章の結論を把握したら、それをもとに再度第1章を読み返してみると効果的だ。 まずは6つの戦闘を擬似体験し、2章、3章で帰納的に結論を導きだしたら、仕上げに結論をもとに演繹的に1章のケースを分析してみようというわけだ。 もう1つは、ケーススタディとなる6つの戦闘に関してある程度の知識を持ち合わせている場合のアプローチである。 この時は、正直に第1章から読むよりも、第1章は飛ばして、第2章→第3章の順で読み進めたほうが効率的だ。 第2章、第3章を先に読んでおいて結論をつかみ、そのうえで第1章のケースを見ていく。帰納的なアプローチは省略して、演繹的アプローチを取ろうというわけだ。 もちろん、本の構成から考えれば第1章から読むほうが順当なのだが、いかんせん第1章は200ページ以上あるので、読み切るのに意外に苦労する。 自分の知識と持ち時間とを照らしあわせて、どちらのアプローチを取るのか選択してみて欲しい。 いずれのアプローチにしても、読了した頃にはこの本がなぜここまでの評判を勝ち得ているかの理由が自然と見えてくるだろう。 もちろん、資本主義社会を勝ち抜く大きな武器の1つになることはいうまでもない。
歴史に学ぶ
本書では、非情なる合理主義に貫かれなければならない官僚機構であるべき軍隊が、情緒を重んじたばかりに身を滅ぼした(端的過ぎる表現かもしれないが)、という「事実」が繰り返し冷徹に描き出されている。 我々が今日、しばしば目にする機会がある近代日本史は、無謀な戦争を引き起こした指導者や無能な指揮官によって多くの兵士や市民が無駄死したという怨恨的なものか、あるいは国難を人智の及ばない不可抗力、犠牲者を英雄とする礼賛的なもの、のいずれかであるが、相反するようでいて何を差し置いても情緒を重んじるというスタンスは至って共通している。 一個の人間が、情緒抜きで己の過去と向き合うのは難しいことではある。しかし、我々が近代社会に生きてなお未来を失いたくないとするなら、組織固有の情緒に囚われることなく、非情なる合理主義の観点で過去を直視し、歴史に学ぶことが絶対に必要であろう。刮目して本書を読むべし、である。
たいへん参考となる本
 日本軍の失敗から見えてくるものは非常に多い。  論功行賞ばかりで、罰のない日本の官僚性  ミスをしても、とがめられることも、出世コースから外れることのないエリート官僚  まさに日本軍の高級将校と同じではないでしょうか。  このような組織、制度が日本をだめにしてきたことに未だ気づかないおろかさ。  わたしたちは戦後、過去の失敗・過ちについてあえてタブー視して、一切の反省を試みなかったことにこそ問題があったのではないでしょうか。  反省させられることの多い本です。

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

[ 新書 ]
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)

・海部 美知
【アスキー】
発売日: 2008-03-10
参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
海部 美知
カスタマー平均評価:  4.5
学生にも読んでほしい一冊
今の日本が抱えている独特の閉塞感を、様々な方向 (例えば、ジャパンブランドが衰退していく過程など)から 言い当てていると思いました。 そして、その分析をするだけにとどまらず、著者が考える解決方法を いくつかあげ、読者に押しつける形ではなく、読者1人1人が少しずつ 変わってほしいと思う願いが、軽やかに届く本でした。 以前から日本人が得意としてきた 「果てしなき生産性向上戦略」の存在も肯定しつつ、 それとはまた別に、自分なりの「好き」を貫き、これまでに ない仕事や生き方を試行錯誤で作り出していくやり方である 「思考錯誤戦略」をしていく人が出てくる事を期待する 著者の意見には、深く頷いてしまいました。 (「ウェブ時代をゆく」の梅田望夫さんは”けもの道”と表現 していますが、著者は”試行錯誤戦略”と呼んでいます。) 本の最後の方には、 「自分が興味を持てることや好きな有名人の名前を、英語で検索してみること」が 普通の人にまずできることとして、提案されており、 特別な能力を持った人だけでなく誰にでも(私のような学生にでも) 自分の意志さえあれば、開かれた世界に行けることを考えさせられました。 私としては、背中をポンと押してくれる一冊になりました。
印象的なタイトルの意味するところは・・・
(前回書いたレビューが消えてしまったとのことなので再投稿します) 『パラダイス鎖国』->「閉鎖的な楽園」->「引きこもり万歳!」と勘違いしそうになりました。 『忘れられた大国・日本』というサブタイトルにあるように、 日本が近年世界から忘れられつつあるということを書いている本です。 「このままじゃ置いていかれるぞ!という叱咤激励系の マッチョな本だったら苦手だなぁと構えてしまったのですが、 推奨しているのは『ゆるやかな開国』。 まずはネットで自分の意見を表明してみようよ、というゆるさにつられ、 まんまとここでレビューを書いています。 最近の「ベンチャー万歳!」、「唾棄すべきは既得権益!」といった 力強くも汗臭い(?)思想/思考にちょっと息切れ気味だったので、 できる範囲でできることからやっていきましょ、という 筆者の主張が新鮮です。 シリコンバレーの『厳しいぬるま湯』とは具体的にどんなものか、 どんなビジネスがあるのか、知りたくなりました。 さらっと読める本ですが、キャッチーなコピーが多くて 無意識に使ってしまいそうです。
価値ある問題提起
日本が裕福になるにつれて、外国に対する魅力が薄れ、やがて興味を失うことによって、精神的な鎖国が起こる問題を提起している。 筆者の主観から導かれた結論であるようだが、各機関が発表した統計データなどを用いることによって、論理的な検証もなされている。 日本がパラダイス鎖国を乗り越えるために、どのような方策をとるべきかということが、各先進国の現状を比較しつつ語られており、非常に中身の濃い作品である。
今の「日本」を言い当てている言葉
 「パラダイス鎖国」タイトルを見たとき、また読み終わった今、とても今の「日本」を言い当てている言葉だと思いました。ホンダやソニーが国際的な企業に成長したのに比べ、ここ数十年ほどは大きく育ったベンチャー企業が出ていませんが、その理由などを具体的な資料や著者なりの意見で解説してくれます。  また、単純に現状を憂うのではなく、「開国」するための方法論を示唆している。大変興味深く読みました。
表現が秀逸です。
「パラダイス鎖国」とは「誰も強制していないけれど、住み心地のいい自国に自発的に閉じこもる」「日本人は海外に行きたくなくなったし、海外のことに興味がなくなった」ことと著者は定義します。 日本はとかく閉鎖的で、世界経済の中でその存在感を発揮するためにはどうしたらよいのかという処方箋が穏やかな語り口で書かれています。 各種の統計では日本は安心・安全で住みやすく、また日本の市場が「そこそこ大きい」ため海外での市場に早くから見切りをつけてしまい、国内の市場が飽和状態になってから後悔するという日本的な思考はなるほどなと思いました。 また日本では議論の分かれることはなかなか進まず、「議論の分かれない」「衆目の一致する」ことはどんどん進んでいくというところも思わず唸ってしまいました。 ビジネス書なので対象としては「何かやりたい」と思っている方や、現在の仕事に行き詰まりを感じている方にお勧めしたいです。

日本文明・世界最強の秘密

[ 単行本 ]
日本文明・世界最強の秘密

・増田 悦佐
【PHP研究所】
発売日: 2008-02-21
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
日本文明・世界最強の秘密
増田 悦佐
カスタマー平均評価:  4.5
大前研一やピーター・タスカに匹敵する論客の登場
書店で見かけた時はこのタイトルからしていわゆる「トンデモ本」の一種かと思いましたが、著者略歴を信用して、中味は見ないで読んでみました。 もどかしいので結論から言いますと、これはまるでかつて大前研一やピーター・タスカが巻き起こしたような「逆転の発想」に満ちあふれた10年に一度の大傑作、全国民、特に学者や官僚諸君には必読の書であると断言させていただきます! IT社会が到来しても、製造業はもちろんのこと、金融等のサービス業もFace to Faceの集積が何よりも大切。その高密度の集積を可能にするキーインフラこそ、日本だけが誇るネットワーク化された鉄道インフラである。 今後、ますますエネルギーコストが上昇し、また都市の犯罪も問題となっていく中、いち早く省エネを(鉄道インフラで)達成し、その鉄道のお蔭で、都市はアメリカのような野放図な郊外化とスラム化に至らずにすんでいるこの幸運。 いやはや、交通論や都市論から日本経済・社会の明るい未来が描かれようとは想像だにしていませんでした。 著者は「はじめに」の終わりで「異論のある方は、盛大にご反論いただきたい。実りのある論争のための資料をそろえて、首を長くして待っている。」と大見得。実際、「おわりに」では90冊以上にものぼる参考文献を列挙していますが、一方で、「今回不思議だったのは、「こんな本が書かれていたら、この論旨をもっと力強く伝えられるのに」というように心待ちにしていた本が、この本の執筆中に何冊か出版されたことだ。? そういう意味では、この本は形式的には私が単独で書いた本だが、実質的には時代の趨勢というえたいの知れない怪物と私の共著だと言ってもよい」とあり、確かに著者一人の「思いつき」から生まれた発想・思想ではなく、時代がこの本を産んだのだ、とさえ言えるかも知れません。 この本で書かれている未来が現実のものとなるよう、かなりの確信をもって、いまや信じています。
日本固有の「鉄道文明」が、「世界最強の秘密」
以前、経済誌に本書の終章を基にした思われる『「高度に鉄道交通の発達した、日本(の土地や株)はエネルギーコモデテイーの代替投資先と成り得る。」→だから、日本経済を心配する必要は無い。』という記事が掲載されていた。 終章を読んで思い出した。 書面は、鉄道交通論にかかる内容に大部分が割かれており、そういったことに関心のない方には、やや退屈感を覚えるかも知れない。 (小生、子供の頃鉄道マニアであったが、やや苦痛に感じた。) 文明論の本なので、致し方ないかとは思うが。
都市文明論
人は一人では生きていけない。だから寄り添って生活することになります。 その最たる物が「都市」な訳ですが、人が集まりすぎるゆえの弊害も出てきます。 大気汚染に犯罪、ゴミ問題。 世界最大の都市は居住人口からみると、東京(関東圏)になりますが、東京がいかに 成功している都市であるかを具体的なデータを駆使して実証していきます。 その重要な要素が鉄道である。と指摘します。 話は変わりますが、シムシティというゲームがあります。 工場や商業地域、道路などを作って都市を育てていくゲームなんですが、 道路をどう配置するか?がかなりの難問。道路が狭いと渋滞する。 交通量が増えて来ると大気汚染が深刻化する。 その解決策の一つが、道路をできるだけ減らして流通インフラを鉄道中心に置くこと。 図らずも、この本の主張と一致します。 ただ、この本は鉄道が全てでは無い、物流はトラックで人の移動は鉄道がベストミックスだと 述べています。また生活道路と幹線道路の速度制限をきっちり分けるべき。 生活道路と幹線道路との接続は信号ではなく、立体交差にすべき。 などの提言もなされています。 日本が比較的うまく実施している都市(交通)の実例をあげ、これをどう発展させて いくべきか?をデータに裏づけられた理論を元に展開していきます。 読んでいて楽しくて、これからあるべき方向を示した良書。
なるほど、日本再生論にはこういうアプローチもあるのか。この本は読まなきゃ損だ。
端的にいえば本書は、都市論と鉄道論から論点を設定し、調査分析提言を行う「日本再生論」である。原油高やエコに対する取組みなどによって、エネルギー関連の費用が高まる世界的傾向がある中、日本は、都市を繋ぐ交通網として、また輸送や移動手段として、鉄道が高度に発達しているため、車社会が基盤となっている他の先進国よりも、エネルギー諸問題の影響を受けにくいとする。この結果、日本企業は効率的に経済活動を行うことができるものだ。日本人の勤勉性、独自の文化、コンテンツなどから日本再生論を語るものはあったが、本書は新しい視点と価値を提供してくれる異色作である。個人的には、本論のうえに、政治論を絡めてほしかったが、本書をきっかけに、きっと続編が出現すると思われる。アル・ゴアによる「理性の奪還」と合わせて読めば、日米の構造的な政治問題に関心がうまれてくる。一読をお薦めしたい。

中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)

[ 単行本(ソフトカバー) ]
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)

・遠藤 誉
【日経BP社】
発売日: 2008-01-31
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)
遠藤 誉
カスタマー平均評価:  4.5
サブカルチャーの威力が見える
日本の動漫(アニメ・マンガのこと)が今や世界中の若者を虜にしている。本書では中国での日本の動漫の受容と影響について、詳細な報告と考察がなされている。全体に極めて興味深く、今後の日中関係を考える上でも示唆に富んだ書でお薦め。いくつか興味深い論点を挙げると、 ・日本動漫を普及させたのは海賊版 これは、中国に限らないが、途上国で新しい文化が受容されるには、極めて安価に手に入る必要があり、それを支えたのが海賊版というか著作権意識の欠如であったとの指摘である。それが、現在の著作権ビジネスに通じているわけで、初めから著作権管理ができていたら、受容はなく、市場もできていなかったわけだ。実はパソコン普及の初期段階ではわが国でも同じようなことが起きていた。パソコンソフトの海賊版がパソコン普及を陰で支えていたのは、当時を知る者にとっては自明である。一太郎vs松の対決(そんなの今や誰も知らんか)で一太郎が勝利したのは、一太郎の方がプロテクトが弱く、海賊版が作りやすかったからだ。著作権問題の善悪なんて一筋縄ではいかない。 ・日本の動漫には思想性がない。 言われてみればその通り、特にディズニーのアニメと対比すれば明らかだ。ディズニーのどのアニメを取り上げても、男女平等とか民主主義とかをあからさまに宣伝する。アラビアンナイトを扱っても、虐げられた女性と下層階級の開放、みたいな思想をまっすぐに強調する(宮崎駿がディズニーのアニメは下らんと言っていたのはここだろう)。それに比べると、日本のアニメにその手の主張のあるものは少ない。それで、中国当局はたかがガキのマンガと容認したのが、実際には日本人の生活をなぞること自身が、自由と民主主義を広めることになった。そう、思想としてではなく、文化として、自由や民主主義が入って行くことになったのだ。 ・中国の若者の心は反日と日本動漫への憧れが同居し、そして、反日運動が盛んになるたびに二つに引き裂かれている。 この論点のために、本書では抗日教育の歴史がレビューされていて、それ自身極めて興味深いものである。そして、江沢民による抗日教育が盛んになった時代と、日本動漫が急速に普及した時代とが重なっていることを指摘する。その二つの思想と文化が、現代の中国の若者の中に同居してことを、インタビューから明らかにしていく。この事実が今後どのような展開を見せるかは、神のみが知っているとしか言いようがないが、今後の中国を理解する上で重要な指摘だろうと思える。 その他にも重要な指摘は多く、最後まで興味深く読んだ。今後も近所付き合いをして行かないといけない国を理解する上で重要な本になるであろう。
時代を感じさせてくれました
記憶によれば 別冊宝島117 変なニッポン で台湾や東南アジアに日本の漫画が入っていく話が取り上げ られていました。当時は台湾や東南アジアが反日的だった状態から舵を切って数年後くらいではなかった でしょうか?台湾で日本製品の排斥の積極的だった女の子が、ドラえもんが実は日本製だと知って大きな ショックを受け、ついには日本に留学までしてしまったというインタビューが載っていました。 今では哈日族ばかりが取り上げられますが当時の台湾ではメイシーズ(アメリカかぶれ)と哈日族が対立して いたこと、メイシーズは主に外省人(≒国民党)で、哈日族は本省人で白色テロ以来の対立だったこと。 そして当時の哈日族は日本のヤクザにあこがれる反体制志向の人を指しており、メイシーズはアメリカ かぶれといってもメンズノンノからファッションを取り入れていたのでやはり日本経由の文化輸入だった ということです。 それがいつの間にか哈日族は日本の漫画やアニメを好きな人のことになってしまい、メイシーズという言葉を 全く聞かなくなったのは感慨深いです。中国で反日教育が始まるきっかけやアメリカでの反日運動のおき方に ついても新鮮な気持ちで読みました。
中国動漫事情を知る画期的な書
中国の動漫、また若者の事情を知りたい人間にとっては必読の書である(ただし、あらかじめお断りしておくが、本書の後半については動漫よりも中国の政治体制、日本との関係などについて書かれてある。ここで主に評価するのは前半に書かれてある動漫事情についてであり、後半の記述については読んだ人の判断におまかせする)。 中国日本のマンガやアニメに人気があるらしいとは噂に聞くがその実態を知る手だてがなかった。何故かといえば、数字的な把握が困難だったからである。通常海外での人気は(国内でも同じだが)、映画なら興行収入、テレビならオンエアーされている国の数や視聴率、またDVDの販売数などによって判断することができるが、ご存じのように中国ではその種の数字が皆無に近いので実際どのような動きになっているのかさっぱりわからない(海賊版の数字でもわかれば別だろうが・・・) その上、中国政府は日本のアニメに対して厳しい規制を課している(日本のアニメとは言ってないが)。元々日本映画の公開は許可されていないが、2005年からはテレビでも昨年から日本製アニメに対する放送規制が実施されるようになった。そして、それが今月には、従来夕方5時から夜8時までの3時間だった海外アニメ放映禁止枠が5時から9時まで拡大された。またDVDの発売も担当省庁の認可が必要であるが日本のアニメには許可が降りず、実質的な禁止状態となっている。そういう事情もあってなかなかその内実を知ることができなかった。その意味で、本書は数量的な裏付けはないものの(知りようがないから仕方がないことである)、中国の動漫内情をビビッドに知ることができる画期的な書である。
現代中国を理解する上での必読書
私は日本アニメの文化的影響力を研究する上でこの書を手に取ったが、その期待は良くも悪くも裏切られた。本書の論題は日本アニメそのものから次第に離れ、現代中国の精神的、政治的構造の解明に軸が移っていく。しかし著者が探求の末にたどり着いた推論は非常に説得力があり、凡百の政治・経済専門家が論ずる「中国論」よりも核心を突いている気がする。ただし日本アニメの文化的影響力についてだけ求めた読者は、やや物足りなさを感じるだろう。しかし、日本アニメだけではなく「中国人の本質」について知りたい者には必読の書だ。
意外なまでの読後感
本書は、まず中国社会に日本動漫(アニメとマンガ)がもたらした影響を 実証的・体系的にあきらかにしていく。 ・中国のコスプレは国家事業。参加者60万人。イベント番組の視聴者5億5千万人! ・NBAヤオミンを生んだ、『スラムダンク』発の中国バスケットボールブーム ・日本アニメ放送禁止に抗議、地下鉄爆破を予告した大学生! ・・・などなど想像を絶する事実が次々紹介されていく。 ただその程度の紹介なら、おそらく並みのアニメ・ライターにでも可能。 この本はそれに止まらず、 中国の民主化の行方・日中関係の行方にも明確な見通しを与えてくれる。 まず、日本動漫に夢中になった80年代以降に子供時代をすごした中国人は、 人生に対する希望、豊かな生活への憧れ、恋愛や友情の価値などなどを動漫に見出し さらに安い海賊版の中から自由に見たいものを”選択”することを覚え、 結果として民主化を希求するような精神のベースを形づくっていると指摘。 そういう状況になったのは “たかが動漫”という当局の油断+安価な海賊版による普及 +日本の著作権者側の無力感 というファクターが重なったからだと的確に分析。 そして、江沢民が台湾への政治的メッセージ/ゆさぶりとして 95年くらいからもちだした抗日史観・抗日教育が、 【サブカルチャー化した2005年の反日運動】と 【親日的サブカルチャーとしての動漫】が共存するという矛盾を解きほぐしていく過程で、 日中関係がねじれている理由を説得力を持って説明している。 著者の遠藤誉氏は本職は物理学者らしく、 一次情報の重視・数量的な把握の重視・素直な因果関係の把握を駆使して 歴史・社会・技術・政治が複雑に絡まった現象を 複雑さを省略しないで、しかも分かりやすく理解させてくれる。 更に、中国で幼少期を過ごし混乱の中でご兄弟を失うという経験をお持ちで よりよい日中関係を願う想いがずしりと伝わってくる。 好奇心から手にとって読みはじめたこの本だったが、 意外にも、深い知的満足感と感動が残った。

格付け洗脳とアメリカ支配の終わりー日本と世界を振り回す「リスク・ビジネス」の闇

[ ハードカバー ]
格付け洗脳とアメリカ支配の終わりー日本と世界を振り回す「リスク・ビジネス」の闇

・本山美彦
【ビジネス社】
発売日: 2008-02-29
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
格付け洗脳とアメリカ支配の終わりー日本と世界を振り回す「リスク・ビジネス」の闇
本山美彦
カスタマー平均評価:  4
金融商品格付け機関に対する問題提起
本書は昨今の資源高騰やサブプライム問題を素人に分かり 易く説明した一書です。サブプライムローン証券の破綻がア メリカによる世界金融支配の支配終焉に繋がる序章であると 著者は言います。何れにしてもサブプライムローンは、リスク を他人に押し付けて自分は売り抜くことで儲けを捻出する謂 わばババ抜きであったことが分かります。グローバルルール として企業の透明化が叫ばれる一方で、企業買収を仕掛け るファンドや債券発行元から手数料を取る金融リスク商品の 格付け会社の利益が確保されることの問題提起があります。
終わりの始まり?
世界の信用市場の根本が崩れ去り、終わりの見えない混乱が続く中で、日本を代表する経済紙が相も変わらず「洗脳された」能天気さで購読者に非預金性の商品への投資とエマージング市場への投資を第一面でいまだに煽り続けている姿はグロテスクなものです。人間にとって一番怖いのは、知性を洗脳されてしまうことだといういい証明になっています。そういう意味ではこの作品は一種の知的な清涼剤的な役割を果たしているものです。しかしながら中身は一種のやっつけ仕事となってしまうのは仕方がないのかもしれません。英文の専門論文に頼るしかない中で、結果として多数の専門用語の訳はだいぶずれており(というよりも訳がない専門用語が多数あるというのが現実)、前後で論理が矛盾している部分,そしていくつもの慎重な限定付きながらも単純化された結論の提示もいくつも散見されます。またtimothy sinclairの「the new master of capital」の論旨に依拠する部分も多数です。ただし著者の結論である「米国による金融支配の終焉」というモティーフは傾聴に値するものです。デリヴァティヴと金融自由主義の果てに待ち受けていたものは、皮肉なことにすべてのリスクがもう一度銀行の帳簿に逆戻りするというre-intermediationであり、銀行という役割の公的性の再確認だったというわけです。そう銀行も、外交や戦争と同じく、啓蒙主義のイデオロギーの延長線上の疑似科学的な技術主義にのみ依拠した専門家(軍人、外交官、銀行家)に任せておくには余りにも重要な問題だったわけです。この後に待ち受ける金融の世界のdefining ruleとはどんなものなのでしょうか?その点については本書は何も言及していません。

カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編

[ 単行本 ]
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編

・細野 真宏
【小学館】
発売日: 2003-01
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編
細野 真宏
カスタマー平均評価:  4.5
日経新聞読む前にこれを読め!!
すごいわかりやすくて、すばらしい本だと思う。円高と円安と日本の景気、日銀の仕事、バブル経済、バブル崩壊後の日本と景気対策、借金大国日本の現状について、そのどれもすーっと頭に入ってくる。 日本人として、常識として知っていなければならない。読んで、分かってよかった! 大学生など若者は日経新聞読み始める前にこれを読むべし!!
経済ニュースに対する気づき、問題意識が激変した!
 わたしのような「ど素人」にものを教えるときは、こういうスタイルの本を書かないとダメなんだと、感心させられました。小学校の教科書のようですが、円高、円安、公定歩合、などをそのつど具体例となごむイラストで例示してくれます。  読んでいる間は、「なるほどなぁ」とわかったつもりになります。でも、読んだだけでは不十分。ニュースで、「円高」「国債」「長期金利」などのタームを聞いたら、見直してみる機会が必要でしょう。読後で、明らかに経済ニュースに対する態度が変わりました。  良書なのですが、やはりちょっと古くなってしまったので☆4つ。でも買う価値は大いにアリ。
かわいいくま
大変読みやすくて本当に自分みたいなデフレもインフレもさっぱりわからない初心者にもってこいの本です。 一回読んだだけではまだ知識として定着していないので、もう一回読んで新聞の経済欄が理解できるようになりたいです。これだけわかり易く説明してくれるわけですから、後は自分の努力次第です。ちゃんとした理由があって円高だと日本の輸出企業が損して輸入企業が得するんですねぇ。ほんとわからんもんですべて勉強になります。
経済の魅力があふれてます!
タイトル通り『よくわかる』。 ここで解説されているのは本当に経済の基礎なのかもしれないけれど、 意外とその基礎を知らない人たちも多いのでは。 かくいうわたしもその一人でした。 この本を読んで自分がいかに経済や社会について無関心であったかを悟りましたよー。 これから経済を勉強してみようかなという初心者におススメしたい本です。 ただ、経済をバリバリやられている方には物足りないかなということで★は四つにしました。
細野さん
読んでいるときは、確かになるほどなのですが しばらくするとGDPとGNPの違いってなんだっけ、という感じです。 またしばらくして読みましょう。

鉄道地図は謎だらけ (光文社新書 344)

[ 新書 ]
鉄道地図は謎だらけ (光文社新書 344)

・所澤 秀樹
【光文社】
発売日: 2008-03
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
鉄道地図は謎だらけ (光文社新書 344)
所澤 秀樹
カスタマー平均評価:  3.5
本当のマニアじゃないと楽しめない
本題に興味を持って購入して読んでみたが、全般的には興味を引き付けるような内容にはなっていない。但し、物珍しい鉄道地図の愛好家には受けるかもしれない。 結構いろいろと不思議な鉄道地図があるものだと思えるが、ほとんど地元の人じゃないと分からないような場所ばかりで、それも辺鄙な所が多く、興味を持って行ってみたいとは思えない。 説明が文章主体となっている為、読んでいて分かりづらいところがいくらかある。 もう少し図式的に述べてあれば分かりやすかっただろう。特に鉄道の歴史に於ける内容はそうするべきだったと思う。 また、写真の撮影ポイントが分かりづらいのが多く、もう少し遠目に見た感じにして、全体的に捉えられそうな写真だったら効果的ではなかったかと思える。
独特のユーモアのある文章で読ませる鉄道雑学本
鉄道地図、と言っても幅広いが、本書は鉄道地図の中でも「境界」というものにこだわった一冊だ。 なぜか途中で途切れてしまっている路線の謎。 それぞれの線路がどの路線に所属するかの謎。 鉄道会社ごとの境界や業務分担。 と、そのあたりが中心テーマ。 驚くようなネタはないとはいえ、どれもなかなか興味深く、あまりこの分野に興味がない人も楽しめるだろう。 地図を随所に使った解説も、丁寧でわかりやすい。 鉄道関係のライトな雑学本というのは、どうしてもみな同じような内容になってしまうことが多い。 だが、所澤氏の鉄道本は、ちょっと冷めた目線がなんとも言えないユーモアをかもし出していて、どの本も独特の魅力がある。 氏の本ならいくらでも読みたい、というのは言いすぎか。
路線図愛好家じゃないと面白さはわからない
「今走ってる電車はA線だが、実はこの線路の戸籍はB線だったんです」みたいな話に興味が沸かない人にはたぶん面白くない。私も鉄道路線図を眺めるのは好きだが、この著者の食いつきには参った。名鉄と貨物線が平面交差してる場所があって、前からどんな場所なんだろうと思っていたが、成り立ちからどういう運用をしているのかまで丁寧な説明でおなかいっぱい。また、序盤に、河内、大和エリアの近鉄網の目地帯について、特徴的な路線をいくつか取り上げているのだが、路線建設を通し近鉄の前身会社群の成り立ちがよくわかる。 後半に東海道本線垂水支線と函館本線の2つの支線が図表入りの運行表で説明されたり、土佐くろしお鉄道と予土線、土讃線の複雑な路線戸籍事情について熱く解説されたりするのだが、よくわからなかった。JRの路線網が不自然に途切れることを著者は潔しとしないらしいが、個人的にはどうでもいいような気も…。「鉄道路線図が好き」と言っても、タイプはいろいろあるものだと、鉄「道」の深さをある意味再認識させられた。


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 更新日 2008年5月11日   ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク